不動産投資で融資が出やすい銀行はどこですか?|不動産投資100問100答(13)【2026年版】





不動産投資で融資が出やすい銀行はどこですか?|不動産投資100問100答(13)【2026年版】

不動産投資で融資が出やすい銀行はどこですか?|不動産投資100問100答(13)【2026年版】

筆者の不動産投資のコンサルタントとしての体験から、よくある質問に簡潔に答えていく「不動産投資100問100答」シリーズ。今回は第13回として、不動産投資の融資について取り上げます。

今回の質問は「不動産投資で融資が出やすい銀行はどこですか?」というものです。

これは皆さん気になるところですよね。同じ銀行でも短い期間で審査基準が変わったり、支店によってスタンスが変わったりします。

2026年の融資環境

一口に不動産投資に積極的な銀行といっても、それぞれに好まれる物件が変わってくるので、自分が欲しい物件の種類によって銀行を選択することが重要です。

  • 金利:2.0~2.5%に上昇
  • 自己資金:20~30%が標準
  • 審査:厳格化
  • 融資期間:短縮傾向

今回はそのあたりを解説していきたいと思います。筆者が首都圏で活動しているので、どうしても情報が首都圏寄りになってしまいますが、その点はどうかご容赦ください。

不動産投資の融資 基礎知識【2026年版】

まずは不動産投資の融資に関して基本的なところをおさらいしたいと思います。

融資の種類

アパートローン

  • 対象:投資用の1棟アパートやマンション
  • 特徴:投資専用ローンで、返済期間が比較的長く、金利も比較的低い
  • 2026年:審査が厳格化、自己資金20~30%必要

プロパーローン

  • 対象:銀行が独自に設定する融資商品で、主に事業用不動産
  • 特徴:条件や金利が柔軟で、物件ごとに異なるが、審査が厳しい場合が多い
  • 2026年:富裕層・法人向けが中心

融資の審査基準

審査項目内容2026年の傾向
収入年収や収入の安定性年収700万円以上が目安
信用力クレジットスコアや信用履歴延滞・債務不履行は即NG
自己資金頭金の割合20~30%が標準
物件の収益性キャッシュフロー、賃貸需要利回り7%以上が目安
担保評価物件の担保価値積算評価が重視される

2026年版:融資が出やすい銀行リスト

以下、筆者の経験を踏まえて、各金融機関についてコメントを付けていきます。

オリックス銀行

木造系のアパートに積極的に融資している銀行さんです。年収目安は700万円以上。アパートローンで言えば、一番取り組みやすい銀行だと思います。

オリックス銀行の特徴(2026年)

  • 対象:木造アパート中心
  • 年収:700万円以上
  • 融資額:年収の10倍程度まで
  • 融資期間:木造25年程度(以前は30年だったが短縮)
  • 金利:2.2~2.5%程度
  • 自己資金:20%程度

ただし、融資額は年収の10倍くらいまでが上限となるため、小規模なアパートの検討が中心になると思います。手頃な価格帯の築浅アパートを買いたいと思った時に使い勝手のよい銀行です。

筆者のコメント

余談ですが、筆者は築浅物件の出口を考えるときに、次の買い手がオリックス銀行で買った場合の想定を考えています。これは、木造への融資期間が長めであることが要因です。

日本政策金融公庫

金利も低く、築古物件にも融資してくれるのですが、基本的に融資期間10年程度、自己資金が多めに必要です。あとは、それほど多額の融資は難しいです。小粒のものを買い増していくのに適していると思っています。

日本政策金融公庫の特徴(2026年)

  • 金利:1.5~2.0%程度(低金利)
  • 融資期間:10年程度
  • 融資額:数百万~数千万円
  • 自己資金:30~50%必要
  • 対象:築古物件、小規模物件

融資対象ですが、区分マンション(ワンルームなど)を買う時にも使われますが、筆者の感覚ですと、どちらかというと土地値で売られている築古物件をキャッシュ多めで買う時に使うイメージです。他の金融機関で融資の出にくい物件でも検討出来る可能性があります。

三井住友トラストローン&ファイナンス

三井住友信託銀行系列の三井住友トラストローン&ファイナンスは、もっと一般人に門戸を広げて不動産投資家へ融資してくれます。

三井住友トラストL&Fの特徴(2026年)

  • 金利:やや高め(2.5~3.5%程度)
  • 対応エリア:広い
  • 審査スピード:速い
  • 築古物件・難あり物件:比較的寛容
  • 条件:自宅の共同担保が必須

自宅の共同担保が必須となるため、まだ自宅を持っていない人には不向きです。

りそな銀行

りそな銀行も基本的にはお金持ちが相手です。以前から、都銀の中では不動産投資に積極的に融資してくれる印象があります。

りそな銀行の特徴(2026年)

  • 対象:富裕層中心
  • 資産背景重視:物件購入後に金融資産5000万円以上が目安
  • 金利:低め(1.8~2.2%程度)
  • 年収:あまり重視されない(資産背景が重要)

ちなみに、りそな銀行は特に資産バランスが大事です。物件を買った後に、金融資産が5000万円以上残っていることが足切りラインです。物件を購入する際には、どうしても初期費用を先出しする必要がありますが、初期費用を出した後に5000万円を残すには、始めに7000万~8000万円くらいの金融資産がないと無理です。

逆に、資産背景があればある程度融通が利きやすいところもあります。年収よりも資産背景重視です。金利も低いので、使えるならば筆者としてはお勧めしたい銀行さんです。

スルガ銀行

以前のスルガ銀行は不動産投資に最も積極的に融資をしてくれた銀行でしたが、周知のとおり不正融資問題が起こり、審査がかなり厳格化されました。おそらく、この10年で最も変わった銀行だと思います。

スルガ銀行の変化(2018年→2026年)

項目2018年以前2026年現在
融資姿勢非常に積極的かなり慎重
フルローン可能ほぼ不可能
仲介業者幅広く対応上場企業・大手のみ
審査緩い厳格

それでも一般的な銀行さんに比べて相談に乗ってくれやすいのですが、間に入る仲介業者さんの信用度によっては門前払いになってしまうこともあります。結構手広く商売している不動産業者さんの物件でも取り扱いNGだったので、本当に厳しくなったと思います。

上場企業あるいは財閥系の仲介業者さんを介して物件を買うのであれば相談可能だと思います。そこさえクリアすれば、金利や融資期間などの条件面も悪くない水準だと思います。

楽天銀行

正直なところ、あまりアパートローンのイメージがありません。プロパーローンはもっとイメージがありません。

楽天銀行の特徴(2026年)

  • 提携ローン中心:不動産業者との提携
  • 対象:首都圏のワンルームマンション中心
  • 条件:売主物件に限定されることが多い
  • 独自持ち込み:基本的に難しい

筆者が聞いているのは、不動産業者との提携ローンで、特に首都圏のワンルームアパートなどに融資をつけてくれる印象があります。(ジャックスなどが保証についている融資)

ただ、その場合は当該不動産業者さんが売主である物件に限られるので、その他の物件を独自に持ち込むのは基本的に難しいと思います。ワンルームマンション投資を考えている人であれば、おそらく情報が入ってくると思います。

地方銀行

地域密着型のサービスが特徴で、特定の地域の不動産に強みがあります。地域によっては地方銀行が最も有利な条件を提供することがあります。

地方銀行の特徴(2026年)

  • エリア:営業エリア内の物件に限定
  • 融資姿勢:地域経済の状況に左右される
  • 金利:1.8~2.5%程度
  • メリット:地域の情報に詳しい、柔軟な対応
  • デメリット:エリア外の物件は不可

信用金庫・信用組合

小規模な融資に強みがあり、地域の実情に応じた柔軟な対応が可能です。個人投資家に対しても親身に対応することが多いです。

信用金庫・信用組合の特徴(2026年)

  • 融資額:数百万~数千万円
  • 対象:小規模物件、区分マンション
  • 金利:やや高め(2.0~2.8%程度)
  • メリット:親身な対応、地域密着
  • デメリット:融資額が限定的

2026年版:物件タイプ別おすすめ銀行

物件タイプおすすめ銀行理由
新築木造アパートオリックス銀行木造に積極的、融資期間25年
築浅RC造マンションりそな銀行、地方銀行低金利、融資期間30~35年
築古木造アパート日本政策金融公庫築古に対応、低金利
区分マンション楽天銀行、信用金庫提携ローン、小規模融資
難あり物件三井住友TL&F審査が柔軟

総括:不動産投資で融資が出やすい銀行はどこですか?【2026年版】

2026年の融資環境まとめ

  • 融資環境は2020年代前半と比べて厳しくなっている
  • 自己資金20~30%が標準
  • 金利は2.0~2.5%に上昇
  • 融資期間は短縮傾向
  • 審査は厳格化

物件タイプ別おすすめ

  • 新築木造アパート:オリックス銀行
  • 築浅RC造:りそな銀行、地方銀行
  • 築古物件:日本政策金融公庫
  • 区分マンション:楽天銀行、信用金庫
  • 難あり物件:三井住友TL&F

融資を受けるためのポイント

  • 事前相談:各銀行に事前相談を行い、自分の投資計画や物件情報を提供
  • 複数の銀行にアプローチ:一つの銀行に固執せず、複数の銀行にアプローチ
  • 専門家の利用:不動産投資の専門家や金融アドバイザーに相談
  • 資産背景の整備:金融資産を蓄える、既存物件を共同担保にする

最後に

2026年現在、不動産投資の融資環境は厳しくなっていますが、適切な銀行選びと準備をすれば、融資を受けることは十分可能です。

自分の物件タイプ、年収、資産背景に合った銀行を選ぶことが最も重要です。

不動産投資での融資は、個々の状況により適した銀行が異なります。自身の投資目的や条件に最も合った銀行を見つけるために、慎重にリサーチし、必要な準備を行うことが成功への鍵です。

関連記事

  • 不動産投資で失敗する原因って何ですか?|不動産投資100問100答(14)【2026年版】
  • フルローンを出すにはどうしたらいいですか?|不動産投資100問100答(15)【2026年版】
  • 台風被害が不安です。不動産を持っても大丈夫でしょうか|不動産投資100問100答(16)【2026年版】

※本記事は2026年2月時点の情報に基づいて作成しています。各銀行の融資条件、金利、審査基準などは変化する可能性がありますので、実際の判断においては、最新の情報を確認し、各金融機関に直接ご相談ください。


The following two tabs change content below.

2K-online事務局

主に日本国内で活動する投資アドバイザー。宅地建物取引士。税理士法人を母体とするコンサルティングファームにて約10年勤務。相続税対策としての不動産活用と、資産形成のための不動産活用が得意分野。2013年から独立し、クローズドの会員組織(階層別)を設立・運営。

更新日:|投稿日: