ゴルフ会員権を買うメリット

今回はゴルフ会員権とそのメリットについてまとめてみます。
投資先として、ゴルフ会員権は、いいのか悪いのか?どんなメリットがあるのか?

バブル期にはお金持ちの投資先として脚光を浴びたゴルフ会員権ですが、バブル崩壊後は相場が急落。
ゴルフ人口減少の影響もあり、残念ながら価格は下がったまま。

しかし一方、純粋にゴルフを楽しむゴルフ愛好者にとっては、メリットがたくさんあります。手頃な値段で入手できるようになったゴルフ会員権は魅力的なのかもしれませんね。
そこで今回は、

・そもそもゴルフ会員権ってどんなもの?
・ゴルフ会員権はどんなメリットがあるの?
・ゴルフ会員権はどうやって買うの?
・ゴルフ会員を買う時にかかる諸費用は?
・ゴルフ会員権の価格はどうやって決まるのか?

など、ゴルフ会員と、そのメリットにまつわる質問にお応えします。

ゴルフ会員権のメリットは?

大まかに言うと、ゴルフ会員権のメリットは以下の通り。

  1. メリット1 優先予約が可能、ゴルフ場へ一人でいつでも行ける
    ゴルフ場の対応によって異なりますが、当日に予約無しで一人で行っても、プレーをさせてもらえることもあります。
    また、会員は予約が優先的にできるので、プレーできる日の幅が大きく拡大します。
  2. メリット2 プレーフィーが安い
    プレーフィーはビジターに比べて安いメンバーフィーが設定されています。
    ゴルフ会員権を取得したコースの利用頻度が高いならコスト的にも大きなメリットになります。
  3. メリット3 ゴルフ場主催の競技会(理事長杯、月例杯など)に参加できる
    メンバーシップゴルフ場で開催される月例競技会への参加もできます。
    月例競技会とは、メンバーでなければ参加できない正式な試合。
    この大会に参加することで、腕試しをしたり、メンバー同士顔見知りになり友人が出来たりするようです。一緒にラウンド回る中でゴルフコミュニティの幅が広がり、ゴルフライフがもっと楽しくなるようです。

まとめると、時間的にも、金銭的にも「ゴルフに行きたいなあ」と思った時に、気軽に行けるのがゴルフ会員権のメリットです。
あとは、ゴルフ仲間を作りたい、という要望がある人にも向いていると言えます。

経営者層になると、プレーをしながら経営者同士の情報交換などが行われることが多いようで、有名ゴルフクラブがサロンの役割を果たすこともあるようです。
これもメリットの一つですね。

ゴルフ会員権はどうやって買うの?

色々とメリットの多いゴルフ会員権ですが、会員権は市場で取引されており、株式のように時価で売買されます。
ゴルフ会員権には「株式」の形態をとるところと、「保証金」(預託金)の形態を採るところがありますが、多くは後者の保証金の形態を取ります。
いざ購入したいと思った場合の購入方法は以下の通り。

  1. 代理店に発注
    基本的にはゴルフ会員権を取り扱っている代理店に注文をすることになります。
    買い手は、代理店へ指定のコースの申込みをすることで、代理店が市場より買い取り、注文者へ売却することになります。
    この時必要となる費用は、ゴルフ会員権価格+手数料+年会費月割分が一般的です。
    名義変更料は後日コースに支払うことになります。
    これで契約が完了です。
  2. 入会審査・名義変更
    ご希望のコースのメンバーになるには、ゴルフ場指定の入会条件をクリアする必要があります。
    年齢、国籍、紹介者、他クラブのゴルフ会員権の所持有無、ハンディキャップの有無などが聞かれ、1ヵ月くらいの審査の後、合否が出されます。
    入会条件はゴルフ場によって異なります。
    面接を必須としたり、メンバーによる紹介を必要とするコースもあります。
  3. 審査完了
    審査が完了して晴れてクラブメンバーとしてプレーできるようになります。

よく入会条件となる項目

(年齢)年齢制限を設けているコースがほとんどです。
一般的には20歳以上(成人の方)としているケースが多いです。

(紹介者)既にコースメンバーになっている方の紹介を必要とするコースもあります。
ゴルフ場によっては「在籍○年以上のメンバー」のようにメンバーの在籍年数を指定している場合もあります。

(面接)ゴルフ場による面接を行っているコースもあります。
またゴルフ場理事による同伴プレーが必要なコースもたまにあります。

(国籍)日本国籍でないとメンバーになれないコースもあります。
最近は「国籍制限なし」としているコースが多くなっています。

(他ゴルフクラブ在籍)他のコースのメンバーになっていることを
条件としているコースもあります。

(その他)ゴルフ場特有の条件を設けているところもあります。
一度退会した人の再入会を不可としていたり、地元制限を設けているコースもあります。

審査をパスすれば、次はゴルフ会員権の名義書き換えです。
会員権でプレーをしたければ名義を書き換える必要があります。
名義書換料がかかる場合がありますので、注意してください。

仮に審査に落ちるなど、会員権を購入しても会員になれない(名義書き換えができない)場合もありますが、そのような場合は保証制度を設けている会員権売買業者ならば引き取る場合があります。

ゴルフ会員権取得にかかる諸費用は?

ゴルフ会員権の取得には、当該会員権の売買代金以外に、以下の費用がかかります。

  1. 取引手数料
    取引成立時にゴルフ会員権業者に支払う費用です。
  2. 名義書換料
    以前の所有者から購入者へ名義を変更する際にゴルフ場に支払う「名義書換料」が必要です。
    会員権を市場で購入しただけでメンバーになれる訳ではありません。
    記名式会員権の場合、利用者が変わったら名義を変更しなければならなりません。
    例えばある会社で社長個人の名義になっていて、社長が変わったときは、名義を新しい社長のものにしなければ新しい社長は会員権を利用できないことになります。
  3. 入会預託金(かからないこともあります)
    預託金とは、ゴルフ場入会の際にゴルフ場運営会社に預けるお金のこと。
    預けたお金なので、当然決められた期間を過ぎると本来返還の義務があります。
    日本のゴルフ場の80%以上はこの預託金制によって作られたゴルフ場です。
  4. 年会費
    ゴルフ場毎に年会費を設定しています。
    購入者は購入した月から月次で年会費を支払います。
    通常は年会費制で、1年に1回払うことが多いようです。
    自動引落または郵便局・銀行等で払うのが一般的。
    年会費は、ゴルフ場によってさまざまであるので、一概にいくらくらいとは言い切れない。
    年会費の安価な会員制度(例えば、「平日限定会員」など)を設けてあるクラブも多い。

ゴルフ会員権の価格形成要素

ゴルフ会員権の相場は数万円から数千万円までと幅広いものです。
ゴルフ会員権の価格は、そのゴルフ場の総合的な評価を数値で表したものといえます。

相場を形成する上で評価の基準となるのは、立地条件・コース施設の水準・経営姿勢の3つが基本的要素となっており、その他に従業員サービス、会員の質といった細かな条件が加わり、最終的には満足度の高さが相場に反映されます。

数万円だと大都市から離れていたり、会員数が多かったりして予約が入りにくい場合もあります。
最も取引の多いのは100万~200万円。
バブル期に完成したゴルフ場のなかには、会員権に割安感の出た物件も増えていると言われます。

ゴルフ会員権の相場・売買代金については、「●●ゴルフ」のような専門サイトがいくつもありますので、価格や諸費用などを調べておくことが出来ます。

ゴルフ会員権の売却 確定申告と節税

個人がゴルフ会員権を譲渡し譲渡益が発生しますと、譲渡所得として所得税及び住民税が課税されます。

1.譲渡益が出た場合

保有している会員権を譲渡して利益が出た場合、毎年2月16日~3月15日迄に、所轄税務署に確定申告書を提出しなければなりません。
勿論、会員権を買った時点では税金はかかりません。

譲渡差益が出た場合、課税算出方法は会員権を保有していた期間により、「短期譲渡」「長期譲渡」の二つに分かれます。
なお、会員権の保有期間が5年超であれば、長期譲渡として、保有期間が5年以下の短期譲渡に比べて課税所得が1/2に減額されるという特典があります。

2.譲渡損が発生した場合

以前はゴルフ会員権で売却損が出た場合、確定申告をすると「損益通算」によって所得税を抑えることが出来ました。
給与など他の所得から損失分を差し引くことができるので、課税所得が減る分、税負担も減るという仕組みです。他に大きな収入をもつ会員権保有者にとっては大きなメリットでした。

しかし、平成26年度税制改正によって、税務ルール変更されました。平成26年4月1日以後に行ったゴルフ会員権の譲渡により生じた損失は、原則として、給与所得など他の所得と損益通算することはできなくなってしまいました。節税メリットが封じられた格好です。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3158.htm

このような背景もあって、政府・与党から平成26年税制改正大綱が発表されてから、節税メリットが薄くなったゴルフ会員権を駆け込みで売却することが多くなったようです。

投資対象としての比較 ゴルフ会員権と不動産投資

一方、バブル期の投資の代表格と言えば不動産。不動産に関しては、ゴルフ会員権と違って、まだ投資対象として活用できそうです。

1.価格変動と家賃収入

バブル崩壊後、ゴルフ会員権の価格は下落の一途でしたが、不動産は、ITバブル、ファンドバブル、オリンピックバブルと、数度にわたって価格が上下しています。
よくも悪くも、何度かバブルが発生して、キャピタルゲインを得た方も大勢いらっしゃいます(反対に大きな損失を負った人も大勢いますが)

また、保有期間中には家賃収入も得られるので、単純なキャピタルゲインを狙う投資よりも手堅い投資になったケースも多いと思います。

2.節税メリット(損益通算)

個人で所有した場合、前述の通りゴルフ会員権は損益通算が認められなくなりましたが、不動産の譲渡損失はいまだに損益通算が認められています。
お医者さんなどの高額所得者の間で、依然として節税目的の不動産投資が続けられているのはこのような事情です。

もちろん、購入する物件はきちんと選ばなければなりませんが、相場の動き、税制面でのメリットなども考えると、不動産への投資はまだ旨味があると言えます。

※実は「節税目的」の不動産投資は注意点がいっぱいです。
良い物件の選び方、失敗しない方法などは稿を改めて解説いたします。

よくある質問 ゴルフ会員権のメリット

Q. 最近、少し仕事が落ち着いてきたのでゴルフに割ける時間が多くなりました。そこで、ゴルフ会員権を買うか迷っています。コースでプレーするのは月4回くらいを予定しています。思い切って買ったほうがメリットがありそうでしょうか。

A. 一般的な話になりますが、特に土、日および祝日や都心近郊ではプレー料金が高くなるため、プレー回数が多い方はゴルフ会員権を購入するメリットが大きくなります。ただ、月4回でメリットがあるかどうか、については一概には言えません。というのも、購入するゴルフ会員権の代金と、そのゴルフ場でのプレー料金によってメリットがあるかどうかが変わるからです。
あくまでも一般論ですが、土・日曜日のプレー料金は安くても1万3千円前後、高いと3~4万円程度かかります。これを、メンバーであれば、多くのゴルフ場でプレー料金が無料から2千円前後なのでキャディ手数料を含んでも合計1万円前後で利用できることになります。

メンバーとビジターでのプレー料金の差が大きいゴルフ場であれば、よりメリットは出やすいでしょう。もちろん、ある程度の回数を通うことが前提となります。他方、経済的なことだけでなく、ゴルフ会員権には、コンペへの参加など、人のつながりができることもメリットです。ゴルフをもっと楽しみたいという方であれば、会員権の購入を検討されてもいいかと思います。

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2K-online事務局

主に日本国内で活動する投資アドバイザー。宅地建物取引士。税理士法人を母体とするコンサルティングファームにて約10年勤務。相続税対策としての不動産活用と、資産形成のための不動産活用が得意分野。2013年から独立し、クローズドの会員組織(階層別)を設立・運営。